モノトーンの部屋が冷たく見えるとき、足りないもの

MIDTONE COLUMN VOL.5

白と黒とグレーで揃えたのに、どこか落ち着かない。モノトーンの部屋でいちばん多い悩みです。原因はたいてい色ではなく、黒の量と、質感の少なさと、光の色。この三つを直すと、同じ家具のままで部屋の温度が変わります。

コンクリート壁とウォームグレーのコーデュロイソファ

1. 黒は点、グレーは面

モノトーンが冷たく見える部屋は、黒の面積が多すぎます。黒いソファ、黒いラグ、黒いテーブル。黒は光を吸うので、面で使うと部屋から奥行きが消えます。大きな面はグレーに、黒は脚やフレーム、時計のような「線」と「点」に限る。白・グレー・黒の比率でいえば、グレーを一番多く、次に白、黒は一割で足ります。

2. 質感を三種類、混ぜる

色を絞った部屋は、質感で表情をつくります。目安は三種類。ざらついたもの(コンクリート、セメント)、起毛したもの(ファー、コーデュロイ)、光を返すもの(アクリル、ミラー、スチール)。この三つが同じ視界にあると、無彩色でも部屋は単調になりません。逆に、全部がつるっとした素材だと、写真ではきれいでも住むと硬すぎます。

太い畝のファーブランケットに指が沈む

3. 起毛は、一枚でいい

三種類の質感のうち、いちばん効くのが起毛です。太い畝のファーブランケットをソファに一枚掛けるだけで、コンクリートとアクリルの部屋に「触れる場所」ができます。色はソファより半段濃いグレー。同系色で明るさだけ変えると、モノトーンの秩序を崩さずに柔らかさが入ります。ここでベージュや生成りを選ぶと、その一枚だけが部屋から浮きます。

4. 白は、真っ白を避ける

モノトーンの「白」に純白を使うと、グレーとの差が強すぎて部屋が二分されます。スモークホワイト、ライトグレー、少しくすんだ白。白の側を半段グレーに寄せると、部屋全体が一枚の写真のようにつながります。ソファやチェアを白系で選ぶときは、ここを見てください。

壁に貼るセンサーライトの暖色の光

5. 光だけ、暖色にする

無彩色の部屋は光の色をそのまま映します。昼白色の照明の下では、グレーは青く、黒は重く見えます。電球色の間接照明を低い位置に一つ。それだけで、同じモノトーンが夜には温かい部屋になります。色を足すのではなく、光の色を変える。モノトーンを長く楽しむ人は、だいたいここを押さえています。

まず、黒を減らす

直す順番は、黒を減らす、起毛を一枚足す、光を暖色にする。この三つで、たいていのモノトーンの部屋は落ち着きます。家具を買い替える前に、試してみてください。

MIDTONE(ミッドトーン)は、コンクリート調インテリアのブランドです。全品送料無料・海外提携倉庫から7〜14日でお届けします。